今回は障子の桟つくりになります。桟の材料は桧の9㎜角を使っています。
まずは、フレームの桟が入るところの溝加工からスタートです。溝の位置は、桟の数とデザインで決まり、想像力を発揮するところですが、桟の数が多いと加工が大変になります。決まったところで位置にマークを入れていきます。
溝の幅と深さは9㎜、切り込みは5㎜程度にします。溝の加工は、トリマーを使います、このトリマー溝の角は、写真のように丸いのでノミで整形しています。
桟の小片で、溝に入ることを確認しながら仕上げていきます。右は、出来上がった溝の写真です。この作業を必要な数だけ繰り返します。
フレームに桟の入る溝が出来たので、実際に桟を入れていき、一本ずつの現物合わせでカットしていきます。また、横桟と縦桟が交差するところに、それぞれにマークをしていきます。
つぎに、桟のマークしてあるところに、ジグソーで半幅までの切り込みを入れ、その後ノミでカットします。ここもペーパーやすりできれいに整えます。
以上の作業を、交差する点の数かける2倍、加工していくことになります。
ここは、とにかく繰り返し作業です。そのうちにコツが解り始めて、少しづつ早くなってはいきましたが。根気のいる作業です。
ようやく、フレームの溝加工と桟の加工が終わり、部品が揃ったところです。
ここで仮組をして、確認します。
仮組を、そのまま持っていき、窓枠に入れて滑りを確認します。写真は3枚のセットができあがり、一応全部を並べてみたところです。デザインは、真ん中の補強桟を境に上下でパターンを変えています。下側は等間隔のマス目で3等分、上側はピクチャーウィンドウ的に真ん中のマス目を大きく作りました。
根気のいる繰り返し作業でしたが、ここまで来るとほっと一息、ちょっと満足感も出てきたような。
次回は、組立と障子貼りとなります。
ではまた。