棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

障子作り3作目-桟受け加工

 前回はフレームの接着をしたところです。さて今回は、フレームの内側に障子の桟を受けるための桟受けを加工していきます。この桟受けの数と配置は障子のデザインに直接関係してきます。出来上がりの障子をイメージして、自分の作りたいマス目の大きさと桟の配置を決めていく必要があります。言ってみれば、DIYで一番楽しい時間です。

 写真は前日に接着の固定をしてから、一日後に取り外して確認したところです。しっかりと接着されていて問題なさそう。

 今回の障子は、横3マス縦4マスで作ることにしました。わりと大きめのマスでゆったりと作ることにします。そうすると桟の総数は(2+3)✖2枚分 となります。桟の材料は桧の12㎜角材で作ることにしました。前回の9mm角よりも太目にしてみます。さて、出来上がりは、どういう感じになるでしょうか? 

 まずはフレームの内側に桟受けをケガキます。切り込みは5㎜程度。深さは12㎜。 

 トリマーの刃を材料に突き当てて、高さの目盛りを測って置いて。

 そこから4㎜突き出して。

 けがきに沿って削っていくと。

 4㎜の深さで切り欠きができる。

 また目盛りを見ながら、さらに4㎜ベースぺレートを上げて、削っていく。

 削り終わると約8㎜深さの切り欠きとなる。

 このようにトリマー加工では刃や材料を痛めないように3~4㎜程度の切り込み深さで加工しなければならないので、繰り返して削る必要がでてきます。

そこでさらに、もう一度深さを調整してトータル12㎜になるように設定して。削っていくと、桟の高さと合って来る。

 そのあとは、角の丸みをノミで整形して。

 ペーパーヤスリで磨いてバリを取ると。

 ぴったりと桟が収まる。

 この作業を10回繰り返すと、ようやく一枚が完成。

ところで写真で見ても目立ちませんね。ここはけっこう細かい作業で大変なのですけどね!

 ということで、もう一枚のフレームもこつこつと加工して、ようやく一組のフレームが完成。

つぎは、いよいよ桟作りです。

ではまた。