棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

障子作り3作目-桟つくり

 いよいよ障子つくりも再開し、肝心かなめの桟作りとなります。材料は12㎜角の桧を使います。ところで今回の桟の加工寸法はすべて現物合わせになります。

 まずは材料を前回作った桟受けにいれて長さをマークしておき。

 マークにそってジグソーでカットする。

 枠に入れてみると当然ぴったり嵌る。これが現物合わせの極意。

 同様にして、縦桟を2本加工したら、次は横桟を同じように3本カットする。

 できあがった桟を仮置きして様子を見て、よかったら、桟に番号を付ける。

というのもここから先は、縦と横の配置は固定され、入れ替わりはできないため。

 縦桟にはイロハで、横桟にはナンバーで隠れるところに書き込みます。

 さてこれからは、格子の交点となるところを加工していきます。まずは仮置きして。

 縦桟を案内にして横桟に鉛筆でマークする。つぎに下側から横桟を案内にして縦桟にマークをします。このように交点のところを現物に合わせて寸法を取っていきます。

 つぎにマークしたところをトリマーで削っていきます。深さは半分の6㎜。

 写真は溝を削ったところ。隣同士の溝は上と下の交互になります。

このように全ての格子間で交互に組み合わせることにより、組み立てた時にばらばらに分解することを避けられます。むしろテンションが掛かっていて丈夫になります。

 ひととおり溝加工が終わったところで、格子を組合せながらフレームに入れると一枚目が完成。

 つぎに2枚目も同じように加工をしていく。

縦桟ができて。

 横桟ができ。

 溝入れ加工をすると。

 一組の桟加工ができあがります。

 入れ子になった格子を組み立てて行くと。

 2枚目が完成。

 ようやく、1セットが揃ったー!

 おもむろに、室内に持っていき窓枠に嵌めると。うまく収まった。良い感じ。

 細かい作業が続いたのも、ここで一息。

次回は塗装となります。

ではまた。