さて今回はフレームの接着工程です。
新しく障子を作る場合には、フレームは直角を出しながら組み立てるのでしょう。しかーし、古い家屋でカーテン付けの窓に後付けの障子を作るときに、どのようにして隙間なく組み立てるか?と考えて思いついた案が、窓枠そのものを接着の突き当てとして使えばよいという事でした。
それでは始めていきます。まずは、ほぞ組みのところに接着剤を塗布します。
使うのは木工用のエポキシ接着剤。滴下したら。
竹ひごでぬりぬりして、伸ばしていきます。
溝のところも接着剤を押し込んだら。
竹ひごでぬりぬり。
ホゾ組みを嵌め込んだら、はみ出した接着剤をふき取ります。
4隅のホゾ組みを合わせたところで。接着部分にサランラップを切って被せていきます。これをやらないと後で大変なことに。窓枠とフレームがくっついて離れなくなる、ということが起こります。
敷居の上にも、接着剤が当たりそうなところにはサランラップを敷いていきます。
さて準備が出来たら、サランラップが吹き飛ばない様に、息をしないで、慎重にフレームを窓枠に嵌め込みます。
そのあとが肝心。材木の端切れを使い、上端と下端につっかい棒を作り窓枠に押し付けます。写真の様に、つっかい棒とささえ棒をうまく組み合わせて作ります。このためには前もって作戦を立てて確認していますが、ああだこうだと思わず真剣になってしまう!
さて、もう一組も。接着剤を塗布したら。
嵌め込んで。
サランラップをかぶせて。いやー、台所のサランラップは活躍してますねー。
今度は、フレームは右側において、左からつっかい棒をする。
出来上がった全体像の写真。
テンションが掛かっていることを確認し、接着剤のはみだしも拭いたら完了。これで、一服お休み。
やってみると、現物合わせの奥の手は、意外と楽で確実です。
ではまた。