つい先日の13日の早朝に出会った素敵な現象です。前日は寒い雨の日で、夕方からは冷たい雨になり夜にはみぞれ模様となっていました。翌朝、起きてみると晴れ渡っていて良い天気になっていました。とはいっても放射冷却のため非常に寒い朝でした。日差しは暖かいので散歩にでかけたところ。道の途中で出会ったのが写真の様な模様が敷き詰められた道路表面。
ちょっと近寄って見ると。不規則な形ですがほぼ大きさの揃った氷。なんというのか、切れるともなく繋がっている形状。
長靴で踏みつけてもビクともしない、硬く固まった氷で、つるつると滑ります。
さらに近寄って拡大すると。
よく見ると氷の粒が透明です。しっかりと結晶化している。
いっぽう道路脇に積まれている雪を見ると、端近くには穴ぼこがランダムに空いています。
拡大するとこんな感じ。
ここからはこの氷の造形が生まれた背景についての推測。
もともとこの辺りにはうっすらと雪が積もって残っていました。そこに前日の冷たい雨が降り、雪が雨粒によってはじかれ溶かされ、凹凸の模様が出来てきた。その後夜になって温度が低下。しだいに氷となって行き、凹凸の形状が残され、翌朝の早い時間まで残っていた。というもの。
ところで、この道路に残ったわだちの痕。実はここが一番滑りやすかった。安全だと思ったのですが、一度溶けた雪と雨が薄い塗膜をつくっており、つるつるで滑る滑る、思わず手をついてしまった。結局は氷の模様の上が安全で、恐る恐る通り過ぎたしだい。
自然の作った氷の造形は、ランダム性と規則性が混在する不思議で魅力的な模様でした。
ではまた。