棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

押入断熱工事-その16

 夏本番で異常な高温が続いています。ここ富士山麓でも昼間は28℃にまで上昇、かろうじて冷房無しで過ごせていますが、もう熱くならんでくれ。と願いたい。

 さて押入断熱工事もいよいよ大詰め、上段の天井へスタイロ張りと杉板張りをやっていきます。ところでこの上段の天井には多少面倒なところがあります。まず屋根裏と接しているため断熱材を入れる必要があります。もう一点は、人が通るための点検口がありここも断熱と密閉構造にする必要があります。ということで、ああだこうだと考えながらの工事となりました。天井の写真で右側の色違いの部分が点検口。

 最初の仕事は天井裏に登り、桟を打って補強していくことから始まりました。

 表と裏からの桟打ちが終わるとスタイロフォームを張って行きます。

寸法でカットして。持っていき。

 嵌め込むと、うまく収まりました。

 こちらは点検口。周囲に桟を打って囲ったら。

 スタイロフォームを入れ込みます。これで点検口も断熱仕様になりました。

 残りの枠にスタイロフォームを入れ込むと表側は終了。

 この際なので残った端材を使って裏側にもスタイロフォームを張って行くことにしました。ふたたび点検口から照明と道具を持ち上げて。掃除をして。

 これから屋根裏が作業場。寸法を測って、組み合わせながらパズルの様に嵌めていきます。押し入れの奥の方まで切り貼りで何とかカバーすることができました。裏表合わせて2重の断熱材、トータル60㎜の厚さになっています。ベニヤ板からするとかなりの断熱効果が期待できそう。とはいっても天井裏の作業は結構きびしかった、頭がつかえるので腰をまげたままの作業なので大変でした。

 さて、スタイロ張りが終わったところで、外に戻り杉板を張って行きます。まずは、点検口から。こちらの作業はらくちんなのでゆったりと仕事。ただ直角が出ていないので、現物合わせで一枚ずつ切っては打ちつけの手間のかかる作業です。

 できたところで天井に落とし込むと、なんとか上手く重なり合って密閉されています。

 つぎは天井に杉板の直張りです。衝撃で落ちない様に支えながら、周囲をテープで固定していきます。

 それがすんだら、まずは真ん中に杉板を一枚釘打ちして全体をささえる。

 あとはいつもの様に、一枚ずつ切っては釘打ちをしていくと、仕事はすすみ、杉板張りは無事に終了。

 見切りの部分も接着剤ぬって小釘を打ち込むと。

 これで上段の杉板張りが完成しました。

 さて、ようやく完成した押入の全貌です。杉板が張られた姿は、なんというか行き過ぎの気配もただよっていますが、気持ちの良い空間となっています。しかも断熱材で囲われている。

 物を入れるとこんな感じ。とにかくたくさん入るのには満足。

 これで押入断熱シリーズも無事に完了までこぎつけました。

カビが発生する湿気た押入の対策を始めたところ、思いがけずに大工事となってしまいました。

ではまた。

つぎは何をしようかな!