棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

ステレオラックに引き出しを作る

 山の家のDKには自作のステレオラックにTV(放送は受信しない)を置いています。もともとは脇机だったのを、こちらに持ってきて棚を増設してラックにしていました。このラックにPC用の引き出しを追加で作ることにしました。というのも最近はユーチューブやNHK+などネット経由で音楽や映像を見ることが主になってきているので、このラックにPC用の引き出しを作ると便利で省スペースになると思ったからです。ただ始めるまでには少々時間が掛かりました。引き出しを作るためには、レールとテーブルの設計をうまくしないと動かなくなりそうで。

 ということで、冬は外出もままならないので、DIYとして引き出しを作ることにしました。場所はラックの上方、物入のポケットになっているところ。場所的には丁度良い。

 使うのはスライドレール。ベアリングで軽く出し入れが出来ます。ただ移動量が215㎜と書いてあり、このまま使うとPCの幅には少し足りません。

 そこで解決策として、2重の棚として2段目を滑りで移動させるというもの。うまく動かすために、久しぶりに㎜単位の設計図を書いて作戦タイム。

 さて、加工を始めます。まずは棚板2枚の寸法カットから。

 残りの角材部品と並べて見たところ。手前の板が上の滑り板。

 揃ったところで、ニスで塗装します。

 さて塗装して部品が揃ったところで、ラックの背面の板を外してきて切り欠き加工します。

 元に戻して確認するのは、HDMIのコネクターが通せること。

 さて、作業は組付けに移ります。本体の側面へ、レールの外側の部品を付属のねじで固定していきます。

 両側を取り付けたところで、うち側レールを載せて移動を確認。

 作業台に戻って来て、引き出しの作成に移ります。下の板に上板をのせて、側面押さえの角材を接着材と木ねじで下板に固定していきます。とくいの現物合わせです。

 その次がちょっと厄介で、上板の倒れ防止のため、先ほどの側面押さえの角材に小割材を釘打ちしていきます。このとき適度なスペーサーを挟んでおきます。スムーズに滑らせるためにはここが大事。

 ここまできたら、上板に表板を取り付けます。接着剤をつけたら。

 外から見えるところなので、細工用の木ねじで固定します。

 これで一応、引き出しアセンブリーは完成です。

 滑り具合を確認したら、最後の工程へ。下の板にスライダー部品をねじ止めして。

 本体へもってきて、差し込んで行くと。するすると軽く入って行く。いやー上手く行きました。

 試しにPCを持ってきて、HDMIを繋いで、ユーチューブをみると、ぶじNETにも繋がりました。画面が大きくなって方向によらず良く見える、なによりもステレオなので段違いに音が良くなった。

 最後ちょっとした思い付きで、和紙を貼ってみました。(和紙の話はまた後日に)

 2段の引き出しのおかげで、余裕もあります。

 収まりもPCをたたむと棚の中にきれいに納まります。これは良い!

 今回は久方ぶりの満足のいくDIYとなりました。

ではまた。

氷の造形

 つい先日の13日の早朝に出会った素敵な現象です。前日は寒い雨の日で、夕方からは冷たい雨になり夜にはみぞれ模様となっていました。翌朝、起きてみると晴れ渡っていて良い天気になっていました。とはいっても放射冷却のため非常に寒い朝でした。日差しは暖かいので散歩にでかけたところ。道の途中で出会ったのが写真の様な模様が敷き詰められた道路表面。

 ちょっと近寄って見ると。不規則な形ですがほぼ大きさの揃った氷。なんというのか、切れるともなく繋がっている形状。

 長靴で踏みつけてもビクともしない、硬く固まった氷で、つるつると滑ります。

さらに近寄って拡大すると。

 よく見ると氷の粒が透明です。しっかりと結晶化している。

 いっぽう道路脇に積まれている雪を見ると、端近くには穴ぼこがランダムに空いています。

 拡大するとこんな感じ。

 ここからはこの氷の造形が生まれた背景についての推測。

もともとこの辺りにはうっすらと雪が積もって残っていました。そこに前日の冷たい雨が降り、雪が雨粒によってはじかれ溶かされ、凹凸の模様が出来てきた。その後夜になって温度が低下。しだいに氷となって行き、凹凸の形状が残され、翌朝の早い時間まで残っていた。というもの。

 ところで、この道路に残ったわだちの痕。実はここが一番滑りやすかった。安全だと思ったのですが、一度溶けた雪と雨が薄い塗膜をつくっており、つるつるで滑る滑る、思わず手をついてしまった。結局は氷の模様の上が安全で、恐る恐る通り過ぎたしだい。

 自然の作った氷の造形は、ランダム性と規則性が混在する不思議で魅力的な模様でした。
ではまた。

和室の壁断熱工事ーその4

 寒さも緩んで暖かくなってきました。ここ富士山麓では朝の室温で2~3℃まで上がってきました。昼間の気温は5~7℃位。これでも暖かくなってきたのを感じます。買い物や温泉に行く河口湖では15℃を超えています。

 ところで、今回の工事は、和室の窓下の部分です。この壁は外気と接しているのでまずは断熱材を張っていきます。

 以前、柱の脇の壁に孔が開いていたのを粘土でふさいだ所。かつて、虫が侵入してきていました。ここは接着剤をたっぷりと塗布して。

 縦桟を木ねじで取り付けて塞ぎます。間隔をおいて桟打ちをしていき終了。

 つぎは断熱材の施工。厚さ10㎜をカッターでカットし。

 接着剤を塗布して、断熱材を嵌め込んでいきます。

 4枚の断熱材を嵌め込むと無事終了。

 さて次の日、パインの羽目板を施工していきます。桟の上に接着剤を塗布して(補強のため)羽目板を釘打ちして固定していきます。

 順調に進んで最後の一枚を打ちつけると、上の方に少しの隙間が空いてしまった。まあー、ここは後日に材料を探して塞ぐことにして、いったんは終了。とする。

 こんな感じとなりました。

 壁のリフォームは最近慣れてきたのか、いまいち盛り上がりに欠けます。とはいっても、まだまだ続きますのでお付き合いをよろしく。

 せっかくなので、今朝の富士山をどうぞ。

 山麓はまだまだ気温が低いので、道路わきの雪は残っています。
ではまた。

和室の壁断熱工事ーその3

 冬の雪に閉じ込められているときには、DIYすると捗ります。ちょっと寒いけど厚着して外仕事をしていると身体も慣れてくるもんです。

 さて今回は、和室の工事で袖壁にパインの無垢材を張って行きます。隣のDKとの境、扉に挟まれた狭い壁です。ここは室内の間仕切りなので断熱材は張らないで、直接無垢のパイン材を張って行きます。

 まずは、一段目。カットした材に接着剤を塗ったら、隠し釘で止める。 

 上側のサネの部分に、釘を打っては、ハトメで止めていく。

 仕事は順調に進んで、最後の一枚に。

 高さを詰めるためにジグソーでカットして。

 押し込んで隠し釘で止めると。完了。

 このように、狭いながらも板壁になりました。

 今回は思い立ってから、ほぼ一日の仕事で完了しました。

ではまた。

今朝の雪

 朝起きてみると、昨日の夜から降り続けていた雪が積もって白銀の世界になっていました。久しぶり!

さっそく防寒をして雪の中の散歩に出かけます。約10㎝くらい積もっている。

 外の道路も真っ白。曇っているので寒そうな冬景色です。でも晴れた日よりは冷え込みはゆるい。

 歩いていくと枝が雪の重みに耐えきれず垂れ下がっている。

 しばらく歩いて、モミの木の林まで来るとこの光景。

 富士山もお隠れです。

 ということで手近を見ると、雪の結晶の粒が大きい。

 苔の上の雪も。

3月になると水分を含んで重くなります。歩くのも”じっとり”していて重い。

 昼頃には除雪車が来て道路が除雪されました。こちらも出て車の雪降しをやって挨拶したら、いつもより広く除雪して貰えました。サンキュー。

 今朝の雪は重かった。春近し。

ではまた。

鹿の群れに出会う

 今朝早く、寒いけど(室内で1℃)天気が良かったので、散歩に出かけました。

いつもの道を歩いていくと先の方に鹿の姿が。道路に出てきたところらしく用心して周りを見回しています。

 そのうち広がって散歩しながら向こうの方へ。お尻のマークを勘定すると8頭。

 ゆったりと道路の先の方へと歩いていく。

 ズームをさげてみるとこんな感じ。大分離れているので鹿には危険を感じさせない。

 こちらに気づいた気配。

 鹿たちが森の中に去った足跡!

 さて今日の富士山はというと。すこし薄雲の中。

 天気予報によると今晩から雪になるらしい。準備しないと。

久しぶりの鹿との出会いでした。

ではまた。

和室の壁断熱工事-その2

 ここ数日はいい天気で暖かくなってきました。春が近いです。そしてDIY日和です。ということで、しばらくぶりに和室の壁断熱工事の続きです。前回に断熱材を施工したので、今回はパインの羽目板を張って行きます。

 いつものように、まずは桟の部分に接着剤を塗って。

 パインの羽目板を長さでカットしたら。桟のところへ、隠し釘を打って固定していきます。

 嵌め込みの部分には、キリで下孔を開けて。釘で固定していきます。

 一段目が完成です。いつもの手順ですが、長さを1㎜以下の精度で合わせるのには気をつかいます。隙間が開いていると意外と目立つので。

 2段目はコンセントが来るので追加工をして。

 嵌め込んでいくと。

 こんな感じ。

 3段目はちょっとだけ切り欠いてと。

 釘打ちしてカシメ打ちすると。

 いい感じで収まって来ました。

 仕事は順調に進んで。

 最後の一枚となり。高さを採寸してカット。

 嵌め込んで隠し釘で止めると。

 一面の板張りが完成です。

 さて次に、電気工事に移ります。コンセント部品にケーブルを差し込んで、外枠を固定してカバーをすると完成です。

 これで壁の断熱とパインの無垢板を張りコンセントの工事まで、無事完了しました。冬の合間を見ての工事なので時間が掛かりました。

ビフォーアフターの写真、どうですか! 居心地のいい感じになってきました。

 今年は和室のリフォームをやりますか!

ではまた。