障子用の窓枠ができたところで、つぎに障子の外枠を作ります。
障子の外寸=高さ✖幅 をまず決めて行きます。
外寸高さ=上溝と下溝の間隔ー滑るためのあそび となります。
ここで上溝を形つくっている角材は9✖15mmを使っているので、あそびは約半分の8mmにしました、したがって高さは、溝間隔ー8mm となります。
外寸幅は、窓の開口部の半幅で作ると真ん中に重なりが出来ません。重なりを作るために、外枠に使っている角材の幅だけ障子を重ねます。すると、
外寸幅=開口部の幅の1/2+外枠の角材幅の1/2 となります。
外枠に使った角材は、集成材で24mm角材を使いました。この材料は、表面が仕上げてあり面取りまでしてあるので、曲がりもなく、そのままで使うことが出来ます。
さて、障子の外寸高さには、上溝に差し込むための角材18mmが加わりますので、外枠材のカット長さは、外寸高さ-18mm となります。
写真は、集成材の24mm角で障子の外枠を作ったところです。
外枠の縦材と横材の組立には、結果的に二種類の方法をとることになりました。最初の一枚は、木ねじと接着材で接合し、ぽごぴんで隠す方法を用いました。作ってみたところ、多少強度に不安がありましたので、二枚目には組み手加工を用いました。
左は木ねじ頭にぽごぴんを打ちつけたところ、右が完成写真です。
下写真は組み手加工のケガキで、鋸刃の厚みを見ながら切り込みを入れます。
そのあとノミでカットしていき、形を整えます。誤差があると組み立てた時に大きくなりますから、要注意です。
組み手加工では、組立は接着材だけで釘は使いません。出来上がりはしっかりしています。
ところで組み上がった障子の外枠と窓枠が、隙間なく合わさっている必要があります。直角ジグで組立接着する方法がありますが、既存の窓枠が直角ではない時=mm単位のずれ はうまくありません。そこで今回は接合部に接着剤を施したのち、障子の外枠を窓枠に押し付けて硬化する方法をやってみました。上端と下端を材木で押し付けています。このままで一日待って、隙間のない外枠の完成となります。
さて次に、上溝に差し込むレールとなる18mmの角材を、隠し釘と接着剤で接合しています。
下溝に入るレール部分は、外枠材をトリマーで削って加工します。できあがり寸法は
5mmの高さで幅18mmです。溝深さが3mmなので2mmの余裕となります。
完成した外枠の上側レールと下側レールの部分です。
ここまで、かなり時間がかかりました。障子桟の作成は、次回となります。
ではまた。