棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

障子つくり3作目ーレール作り

 今回は障子が滑るレール部分を作っていきます。いわゆる和室の作りでは、下側は敷居、上側は鴨居と呼ばれている部分のレールにあたります。 

前回の記事では、窓枠部分の拡張をしました。

moribito70.hatenablog.com

 さて加工を始めるまえに、グラフ用紙に寸法の取り合いを設計する必要があります。材料も出来るだけ既存のもの=加工材として売っているもの、を使って手間を減らす。かつ嵌め込みが出来て、スムーズに動く様な寸法の取り合い。ということで。

障子のフレームを作る角材は、24㎜角の加工された集成材。

下レールは深さ3㎜。上レールの深さは15㎜。

浅い下レールは、トリマーで溝を掘って作る。

深い上レールは、9㎜✖15㎜の角材を使って貼り付ける。

などをざっくりと決める。

 そこで下レールを作るための板材を探して見つけたのが、桧の板で12㎜厚✖70㎜幅のもの。まずは窓枠の長さでカットします。隙間が出来ない様に。できるだけピッタリになるように、鋸刃の厚さを計算して切っていきます。

 レールの溝は、幅18㎜深さ3㎜の溝を2本作ります。掘るためのビットは6㎜径のストレートビットなので、ずらしながら3~4回繰り返して掘ることになります。写真はトリマーとビット。トリマーにはガイドが取り付けてあります。

 このガイドを当て木にあてて滑らせていくと、ビットの突き出し量だけ削れて行きます。少しずつずらしながら削っていき、なんとか2本のレールが出来上がる。

 どーもまだまだトリマー加工は苦手で、直線の溝掘りにも、ジグの工夫が必要な様。

 つづいて、ペーパーヤスリで磨いてー。

 最後に、ごみの掃き出し部分を削り込むとー。完成。

 窓枠に嵌め込んでみるとぴったし。結構うまくできた。

 さて次は上レール。材料は桧の角材9✖15㎜を3本。カットして磨く。

 つぎに、隠し釘を3~4か所にあらかじめ打ち込み。窓の傍まで持ってきて、裏側に接着剤をぬりぬりしたら。

 上側の窓枠に隠し釘を打ち込む。

 つぎに2本目の角材も同様に。接着剤をぬりぬりしたら、スペーサで間隔を取りながら釘を打ちつけ固定する。

 3本目も同様に、接着剤をぬりぬりして、今度は寸法を測りながら、釘で打ちつけると。

 接着剤のはみ出しを拭いたら、上側レールが完成。

 つぎは前に作って確認していた下レールを持ってきて。

窓枠の下側に接着剤をぬりぬりして。

 そろそろと下レールの板を降していき。

 位置を調整したら、隠し釘を打って固定。

 これで、下レールの取り付けも完了。

 さて、上下のレールが付いて窓枠は完成したところで。

つづきは来年となります。皆様よいお年を❕

ではまた