今回は障子が滑るレール部分を作っていきます。いわゆる和室の作りでは、下側は敷居、上側は鴨居と呼ばれている部分のレールにあたります。
前回の記事では、窓枠部分の拡張をしました。
さて加工を始めるまえに、グラフ用紙に寸法の取り合いを設計する必要があります。材料も出来るだけ既存のもの=加工材として売っているもの、を使って手間を減らす。かつ嵌め込みが出来て、スムーズに動く様な寸法の取り合い。ということで。
障子のフレームを作る角材は、24㎜角の加工された集成材。
下レールは深さ3㎜。上レールの深さは15㎜。
浅い下レールは、トリマーで溝を掘って作る。
深い上レールは、9㎜✖15㎜の角材を使って貼り付ける。
などをざっくりと決める。
そこで下レールを作るための板材を探して見つけたのが、桧の板で12㎜厚✖70㎜幅のもの。まずは窓枠の長さでカットします。隙間が出来ない様に。できるだけピッタリになるように、鋸刃の厚さを計算して切っていきます。
レールの溝は、幅18㎜深さ3㎜の溝を2本作ります。掘るためのビットは6㎜径のストレートビットなので、ずらしながら3~4回繰り返して掘ることになります。写真はトリマーとビット。トリマーにはガイドが取り付けてあります。
このガイドを当て木にあてて滑らせていくと、ビットの突き出し量だけ削れて行きます。少しずつずらしながら削っていき、なんとか2本のレールが出来上がる。
どーもまだまだトリマー加工は苦手で、直線の溝掘りにも、ジグの工夫が必要な様。
つづいて、ペーパーヤスリで磨いてー。
最後に、ごみの掃き出し部分を削り込むとー。完成。
窓枠に嵌め込んでみるとぴったし。結構うまくできた。
さて次は上レール。材料は桧の角材9✖15㎜を3本。カットして磨く。
つぎに、隠し釘を3~4か所にあらかじめ打ち込み。窓の傍まで持ってきて、裏側に接着剤をぬりぬりしたら。
上側の窓枠に隠し釘を打ち込む。
つぎに2本目の角材も同様に。接着剤をぬりぬりしたら、スペーサで間隔を取りながら釘を打ちつけ固定する。
3本目も同様に、接着剤をぬりぬりして、今度は寸法を測りながら、釘で打ちつけると。
接着剤のはみ出しを拭いたら、上側レールが完成。
つぎは前に作って確認していた下レールを持ってきて。
窓枠の下側に接着剤をぬりぬりして。
そろそろと下レールの板を降していき。
位置を調整したら、隠し釘を打って固定。
これで、下レールの取り付けも完了。
さて、上下のレールが付いて窓枠は完成したところで。
つづきは来年となります。皆様よいお年を❕
ではまた