棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

車中泊の旅4日目-馬籠から妻籠

 4日目の朝は快晴であけました。青空が広がっています。最高のハイキング日和です。やったね!

 この道の駅は木造で洒落た造り。水場もあり、水筒に水を入れて持って行くことができました。

 ここ賤母の食堂には、朝食セットがサービスされています(前日に調査済み)。開店前にはすでに数名の人が待っていました地元の人でした。和食と洋食があるのですが、もちろん和食。旅をしているとこのような和定食は本当にありがたい。しかも500円です。

 さて、和定食をたべたら、さっそく馬籠宿へ出発。

着いたのは9時半ごろ。

 街道の入り口には、すでに外人さんの姿が見えます。

 登りはじめて間もなく、水車小屋があり、撮影スポットになっています。ちょっと急な階段を登って行くと。

 石畳の坂道になってきました。両側には宿場町の家並みが続いています。

 建物も道も、綺麗に整備されていて、気持ちが良い。

 しばらく登って行くと藤村記念館が建っています。藤村の実家(本陣)が建っていた場所だそうです。馬籠と妻籠は”夜明け前”の舞台、明治維新前後の木曽の人々の生活を綴った話です。一向に楽にならない生活なので、夜明け前。

 観光案内所で地図をもらったところ、妻籠まで9km、約3時間のコースとありました。ちょうどいい位のハイキングコース。天気も良いし、元気が出ます。 

次第に登りも緩やかになってきました。

 先に見えるでかい看板は、江戸時代の高札場。幕府や役人の掲示板ですね。

 しばらく登ってくると、見晴らし台に着きました。10時頃、結構暑くなってきました。

眼のまえには恵那山が。

眼下には馬籠から中津川の方面が見えてます。

 さてさて、これからいよいよ妻籠宿へ向けての峠越えとなります。

 歩いていくと途中には水車小屋があったり。

 住民の方のオープンガーデンが有ったりして、楽しく歩くことが出来ます。

 道端には小さな花も咲いていて。

 11時頃には、馬籠峠に到着。岐阜県中津川から長野県南木曽町への境界でもあります。ここで一服。

 これからは下りとなります。道はしっかりしていて歩きやすい。

 しばらく歩くと、一石栃立場茶屋(いっこくとちはてばちゃや)と呼ばれる江戸時代の茶屋が現れます。

 この茶屋は営業されていて、中で多くの外人さんたちが談笑していました。入り口には出身地を書き込むための板も張られていて、1日分の通過者の出身地を知ることが出来ます。ユーコン・カナダ。モントリオールマドリッドプラハ。LUGANO(スイス)。ストックホルムリスボン。ホノルル。デンマークシドニー。等々。欧米系が多いですねー。確かに行きかう人もそんな感じで、観光よりも行動するのが好きと言う感じでした。

 縁側でお茶を飲んだりして。

ふたたび、林の中を降りていきます。

 下りの方が距離が長く、ようやく大妻籠妻籠宿の入り口に到着しました。

 いよいよ妻籠宿に入ってきました。建物の古さを感じます。馬籠とはちょっと違う。修理しながら大切に使って住んでいる感じがします。

 宿屋も営業しています。

 ひな人形の展示が有ったりして。

 水車小屋の通りを上がって行くと。

 こちらは妻籠の高札場。書かれている文章もリアルです。

 宿場の建物を見ていて、妙に気に入ったもの。

 それは、雨樋とその支えの仕組みです。軒の骨組みから、桟2本を降ろし、支え木を突き出して、そこで雨樋を受けています。雨樋は円ではなく角錐形で内側にブリキ(金属の薄板)が張ってあります。江戸時代の知恵を感じましたねー。DIY精神が旺盛。

 通りに面した”しつらえ”と”デザイン”が何ともいえずに良い❣

そこに燕がいたり、花も活けてあったりします。

 妻籠の風情に感動したり、汗をかいたりの一日でした。

で、恒例の温泉へ向かいました。行った先は昼神温泉。日本一の星空で有名な阿智村にあります。ひるがみの湯。なかなかいい露天風呂でした。

 今日は天気も良く、ハイキングから江戸時代の宿場町まで楽しい一日でした。

ではまた。