棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

金峰山へ登ってきました

 先週初めのこと、縄文土器を見たのち、金峰山(きんぷさん)へ向かいます。塩山を通り抜け、大弛峠の方へ山道(とはいっても舗装されています)をくねくねと登っていきます。約一時間ほど走ると琴川ダムというところに着きました。すでに夕方の6時頃、ここのダムサイトで夕食と車中泊をしたくなり、管理人さんにご挨拶をしました。金峰山に登る予定だと話をすると、更に車で約40分ほど、大弛峠までは舗装されているとのことでした。了承して頂いて奇麗に管理されているトイレを使うことが出来ました。感謝!

 写真は夕暮れの琴川ダムの様子。閑かな佇まいで、いい雰囲気のところです。

 夜の間に雨がふったのですが、翌朝のダム湖から金峰山の方角を見ると晴れて来そうな気配です。

 早めに朝食を済ませてから、いよいよ大弛峠へ向かいます。舗装された峠道を登っていくと開けたところに出ました。幸いにも晴れてきました。金峰山頂(右のピーク)と五丈岩(左の尖り)が見えています。いまから登るんですよ!と挨拶。

 さらにしばらく登っていくと大弛峠へ到着。すでにかなりの車が駐車をしてました。人気があるのですね。なんといってもここ大弛峠は標高が2300mくらいあり、舗装された峠としては日本一の高さらしい。しかも、奥秩父の盟主、金峰山へは高低差も少なく登りやすい。

 では早速、登山の支度をして歩きはじめます。

 陽のさす登山道を快適に登っていきます。

 途中には、苔の道がしばらく続いています。

 日当たりの良いところでは、細長い柄の先に胞子体が出来ています。この帽子のふたが取れて胞子が飛んでいくそうです。もうちょいかな。

 それから、しばらく登っていくと木の間から富士山が望めました。

 木の間を抜けると展望の良い岩場にでます。ちょっとだけ富士山が。雲海が昇ってきていて、しばらく経つと見えなくなりました。

 行く手に見えるのは朝日岳。雲が流れていい感じです。

 えっちらおっちら登って、朝日岳の山頂に到着。

 朝日岳から見た金峰山。山頂は右側の雲がかかっているところ。

 手前の山すそを巻いて登っていくと石がごろごろの賽の河原にでます。奥の方に金峰山山頂。

 大きな岩が折り重なって歩きにくいところを過ぎると、ようやく金峰山山頂に到着。標高2599m。

 見どころは山頂の少し先にある五丈岩。

 その真下まで行くと見上げるような大きさ「でっかいなー」という感じです。

 左のほうに廻って見ると、とぼけたオジサンを左あごの下の方から見ている様な気がしたのですが? 口と耳と帽子がぴったんこ!

 後ろ側はこんな感じ。この時は青い空がバックとなりました。

 下から登ってくる登山道は千代の吹上方向。最初に登ったのは、はるか32年も前のことでした。いやーあのときは元気だった。

 五丈岩の近くで、コーヒーを沸かして暫しの休憩をしたのち、こけない様に注意しながら下山しました。

 ところで大弛峠でもう一泊車中泊して、反対方向の国師ガ岳に登ろうと思っていたのですが、翌朝は雨風が強くなりやむなく下山となりました。

 今回の登山は、晴れ間が広がり快適な山行となりました。見どころも多かった。

ではまた。