棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

縄文土器を見に釈迦堂遺跡博物館へ行ってきました

 今週初め、久しぶりに車中泊の旅に出ました。釈迦堂の縄文遺跡を見学し、そのあと金峰山への登山をする2泊3日の旅です。

 まずは車中泊の準備と買い出しをしたのち、河口湖から御坂みちを下っていき勝沼のほうに曲がると中央道の傍にある釈迦堂遺跡博物館に到着しました。

 博物館は見晴らしの良い高台に立っています。この釈迦堂遺跡は、中央道の工事のときに発見され、調査の結果多数の縄文土器が発掘されました。釈迦堂PA(下り)からも歩いて見学することが出来ます。発掘の結果、多数(5599点の重要文化財)の縄文土器土偶が発見され、縄文時代の生活を想像することが出来ます。

 入館しての常設展では、この博物館のマスコットにもなっている、土偶のしゃかちゃん(左側)としゃっこちゃんに会うことになります。しゃかちゃんの優し気な表情は山梨考古博物館のいっちゃんにそっくりです。同じ文化圏のため似ているのかな。

 土偶も多数が丁寧に展示されています。なかでも印象的な土偶を並べてみます。みなさん、とても表情が豊かです。

 過去記事、山梨考古博物館はこちら。

moribito70.hatenablog.com

 展示されている土器は縄文時代中期=約5000年前頃のものです。

 こちらは大きな壺と小型の釣り手土器。実にいろいろな形の土器が造られています。

 写真は博物館を代表する水煙文土器。約1mほどもある大きな壺です。

 よく見ると4か所にある把手の形やデザインが異なっています。縄文時代から、非対称デザインを追求している美の感覚が素晴らしいですね。

 特別展では、ミニチュア土器の展示がありました。

 家の飾りや子供のおもちゃにしていたなどといわれ、余裕のある家庭的な生活をしていたように想像されます。

 縄文時代は約一万年の間、大きな争いもなく豊かな狩猟採取生活をしていたようで、世界でもまれな時代です、羨ましい限りですね。

ではまた。