ようやく障子が完成しました。完成写真がこちらです。
マス目は正方形に近く、大きめに作ってあります。小さく作ると加工の量が多くなり大変なのと、吉村順三さん(著名な建築家)の障子の様式が好きで以前にも作ったことがあります。この吉村障子は、大きめのマス目で、かつ枠と桟を細い同寸サイズでつくることで、一枚の障子のように見えるという空間構成になっているものです。
ちょっとその雰囲気は出ているような。
では前回の続きで、まず外枠の桟の入るところにトリマーで切り込みを作り、ノミで整形して桟が入ることを確認します。
桟は切り込みの間隔に合わせて実寸でカットします。今回は縦3本、横4本の2組分となります。桟の重なる組子のところは、仮組みし、交互に重なる部分にマークして、その後、一本ずつ切り込み加工をしていきます。写真は部品がそろったところ。
組み立てて、各部を修正しながら確認していきます。
上手く入ったら、ここで一度ばらして塗装します。今回はダークブラウン色にしました。その後、最終の組み立てとなります。桟と枠の切り込みに接着材をつけ、再度、組み立てたのち、窓枠に押し付けて硬化させます。これで、障子の木組みは完成です。
障子紙は、和紙とプラスチック3層構造のものを使いました。強度と断熱性に優れているとのことです。ノリは、チューブの先端が桟に滑らせるようなカットがされているものを使用しました。刷毛でぬるよりも便利で汚れません。
乾いたら、定規にあてながらカットして、完成です。
かなり手間と時間が掛かりましたが、窓にはめてみると良い感じで気に入っています。
では、また。