棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

今朝は突然の雪景色

 今朝起きて雨戸を開けると、森の中は一面の雪景色になってました。予期してなかったのでびっくり。

木々の上の方だけに朝陽が当たって、光り輝いています。

 さっそく防寒をして表に出てみると、一面の雪で、真っ白。

 いつもの様に、散歩コースで雪景色を撮影に出かけます。

道端の草に積もった雪、陽が当たって光っている。

 階段を滑らない様に登って行くと。

 雪の白と青い空が広がっている。

 開けたところまで歩いていくと。なんとも言えない光景が。

 しばらく歩いていくと、富士山が見えてきた。

 いかにも冬富士の姿。

 さらに見晴らしの良いところに出る。いやー最高の景色!

 さて、すこし森の中を歩いてみると、昨日までとは別世界が広がっている。

 最後に、帰り道で出会った鹿たちの写真を。

 こちらを見て立ち止まっていたので写真が撮れた。まさか人と合うとは思っていなかったのかな。

 今朝は思いがけずに、素晴らしい景色と出会いました。

ではまた。

障子つくり3作目

 先日初雪が降って、ここ富士山麓でもいよいよ冬本番になってきました。ところで我が家の2部屋あるうちの、洋間は断熱と無垢材の壁へのDIYが進んできて住みやすくなってきました。DKが夜の間に4~5℃位に下がっているときでも、約10℃位をキープすることが出来るようになっている。

 そこで、今年の冬はもう一部屋=和室の断熱工事を進めることにしました。始めるにあたり寒気の侵入口となっている、サッシ窓に障子を追加して2重窓にしていきます。

 障子のDIYは今回で3回目、過去記事はこちら。

moribito70.hatenablog.com

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 今までは窓ガラスにプチプチを貼って、その上にカーテンをしていたのですが、厳冬期にはさすがに寒い。 

 ところで障子をサッシ戸に追加で作りつけるとなると窓枠の奥行きが浅いため、最初の仕事は角材を取り付け拡張するところから始まります。

 使った角材は杉の30✖40㎜。窓枠の寸法より計算した長さでカットします。直角定規を当てながらジグソーで切断し、サンダーで軽く研磨。

 つぎに8㎜のドリルで下孔を開ける。深さは約10㎜程度。

 裏面に接着剤を塗布したら。

 段差が出ない様に当て木をしながら、木ねじで止めて行く。

 3~4か所ねじ止めすると、木枠がしっかりと固定される。

 同じように。横の桟も、接着剤をぬりぬりして、ドリルでぐりぐり止める。

 これで4方の桟が固定された。

 ここからは、ダボの登場。木ねじの頭を隠して見栄えを良くする。

 接着剤を流し込み。金槌で打ち込む。

この時はみ出た接着剤は濡らした布で拭き取るのを忘れない様に。

 翌日、接着剤が硬化したところで、鋸でカット。最後に紙やすりでバリを取って仕上げると。

 ダボの丸印が模様となって仕上がって来る。

 これで最初の工程は終了。

まだまだ細かい作業が続きます。

ではまた。

初雪が降りました

 今朝はやく、ほぼ日の出の時間になると明るくなるので目が覚める。外を見ると雪景色になっていました。DKの室内温度をみると3℃。かなり寒い。

森の中、薄化粧の様子。

 表の道路脇には薄っすらと積もっている。

 さて、それから朝の散歩に出かけていくと、陽の当たり始めたところは、すでに溶けはじめていた。

 道端の葉に積もった雪。

 よく見ると粒状。雪というより、あられが降ったらしい。

 富士山も雪景色、寒そうな!

 ところで、写真は2‐3日まえに発見した蓑虫。雨戸の縁にぶら下っていたのを開ける時に見つけたもの。杉板で出来ているので勘違いしたのかも?

 開け閉めでもしっかりとぶら下っていて落ちない。

春になると変態して蝶になるのかなー。興味津々。

ではまた。

本棚を作りました

 本が増えてきたので整理のために本棚を作りました。場所は、障子の収まりのところ。材料は無垢の木材で、使い残りで保管していた端材を使います。

 写真は本棚を置く場所です、サイズは30cm✖170㎝程度で幅狭の隙間家具調になります。

 端材を集めて、棚板のサイズに切断し、サンダーを掛けます。古い物は日焼けしたものもあり、色合いは微妙に異なります。それも風情として塗装はしないで白木のまま組み立てます。

 部品が揃ったところ、脇板は1×4(19㎜厚)のパイン材を使います。棚板は木ねじ止め。下孔を8㎜であけて置いて、8㎜のダボで木ねじの頭を隠します。

 まずは接着剤を塗布し底板を木ねじ止め。同様に天板を止めると外枠が出来上がる。

 棚板を間に入れながら、木ねじで止めていくと全体の組立が完成。とまあ、簡単にできたように書いていますが、棚板は一個ずつのカットなので、寸法と直角には注意してカットしています。多少のがたは強引にねじ止め。

 仮置きして確認したら。

 最後の工程、木ねじの孔に接着剤を垂らし込み。だぼを打ち込むと。

 ダボが揃って、こんな感じ。

 一晩おいて接着剤が乾いたら、アサリ(鋸刃のそり)のない細工用の鋸を使い、だぼを切っていく。

 最後にペーパやすりで磨いたら、完成。

 セットすると、白木の障子にマッチした本棚が出現、違和感なく馴染んでいる。

 さて今年の冬は木工三昧になるのかな。

ではまた。

南アルプス市のふるさと文化伝承館

 今回は、南アルプス市にある縄文遺跡の博物館、ふるさと文化伝承館を見学したときの話です。精進湖からトンネルを抜け、左の方へ分岐して南アルプス市の方へ向かいます。途中の渓谷沿いの快適な道を降りていき、開けてきたところにでると南アルプス市になります。目的地の文化伝承館は、幹線道路から分岐してさらに奥に入ったところにありました、かなり判りにくいところです。係りの方に聞くとやはり苦労した人がいるらしい。

 さて、ようやくついた入り口。入館料は無料です。説明員の方もいて案内してもらえます。

 2階が縄文遺跡の展示室になっていて、入るとすぐに、この博物館のマスコットの土偶、ラビィに出会います。

ほぼ完全な形で発掘された土偶。妊婦さんの像で、造形に安定感がある。

 横からみると、孔が空いています。中は中空になっている。

 後ろ姿。服の模様もしっかりと彫り込まれています。

 CTでの観察により構造や作り方まで解かってきた。目にはベンガラで赤く塗られた痕があるそう。古代人の化粧なのかな。

 こちらは、人体文様付有孔鍔付土器という長い名前を持っている。

最近公募で愛称が決定したらしい、「ピース」くんと名付けられている。なるほど、表情がいかにも優しい。

 なんとも言えず、良い表情をしています。

 土器も沢山あります。右の展示されている土器に近づいてみると。

 こちらの土器にはふちに乗っかっている、小さな顔がいい。

 後ろから見ると丁寧に作られているのが判る。

 ほぼ全体が復元された土器類。

 こちらは破片を繋ぎ合わせてなんとか形を作ったもの。

 なにか叫んでいる様な。

 こちらはカエルをモチーフにした土器。

 こちらはイノシシだそうです。いずれも食料にしていたのでしょうか。

 縄文土器は、博物館によって違いもあり、マスコットもありで面白く、楽しませてくれます。

ではまた。

薪ストーブを室内へ移設

 このところ朝は6~7℃で、かなり寒くなってきました。ここらで、薪ストーブも室内へ移設し、冬モードへと移行します。

薪ストーブを買ったのは今年の1月、寒い冬は山小屋には薪ストーブがいる!と思い購入。その後、2‐3月はDIYで室内に設置して暖を取っていましたが、夏の間はバーベキューをしたりして外で使用していました。

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 我が家のDKは8畳くらいで薪ストーブを置くとかなり狭くなります。しかも窓際に設置しているので固定すると邪魔な時もある。ということで、DIYするときに部材を組み立て式にして、夏は外、冬は内で楽しめるように作ってあります。

 写真は夏モード、ベランダでバーベキューが出来ます。

 移設するところは、DKの窓のあるコーナー。我が家では日当たりと景色の良い一等地です。

 部品一式はベランダの片隅に置いてあります。

 まずは、床にストーブ用の置き場を作ります。合板に角材で枠を作っています。

 この床枠にケイカル板(断熱・防火用)を落とし込む。

 つぎに、防火壁を組み立てます。防火壁は角材にケイカル板を張り付けてあります。孔は煙突を通すためのもの。

 仮置きして、木ねじ2本で固定すると。

 2枚の防火壁は床枠にしっかりと自立。

 さて次に、ガラス窓に煙突を通すための大事な部品を設置します。これには木枠に合板を張り付けたパネルに、煙突を通すためのケイカル板を取り付けてあります。

 取付は、まずサッシの上側の溝に、合板を差し込み。

 つぎに、パネルを持ち上げながら、下側の溝に合板を差し込む。

 すると、寸法がうまくフィットしているとぴったりと嵌る。

イヤー、ここの加工にはかなり苦労をしましたね。

 室内から見たところ。

それらしくなってきた。

 煙突の部品の管を通して、外の煙突と繋ぐ。

 今度はふたたび室内に戻り。とはいっても実際は行ったり来たりして、ああだこうだしている。

ストーブの台にレンガを敷き、高さを合わせて煙突をつなぐと、”ぴったんこ”に繫がった。

よっしゃー。

 ここまできたら、防火と蓄熱を考えてレンガをカッコよく積み上げ。

 備品も揃えて完成。

 一服したら、火入れ。

おー、暖かい、いや熱いくらい。

 さっそく、この日の夕餉。

 味噌漬けがこんがりと焼けましたー。

このおこげ、美味いんですよねー!

 これで、今年の冬も楽しくのりきれるかな。

ではまた。

雨戸の戸車修理

 久しぶりにDIYの話を。

我が家の雨戸は杉板で出来ていて、高さが2.4mくらいあるために、6-7㎏はありそうな重量級の雨戸です。この雨戸が、入居したときから、開け閉めのときの動きが渋くかなりの力を必要としていました。しかも右に左に動かす必要も。

 毎日のことで気にはなっていたのですが、ようやく戸車の交換と問題点を点検することにしました。写真の雨戸は、杉の骨組みに、耐水性の杉板合板張りで作られています。

 さて取り外してひっくり返してみると。やはり戸車がかなり傷んでいます。しかも釘が一ヶ所のみで片方は止められていませんでした。

 戸車を外してみると、やはり片方には釘打ちの後は有りませんでした。最初から一本留? 下地の木材もかなり傷んでいる。これがやはりがたつきの原因。

 こちらは交換用のウレタンレールの戸車。釘だと抜ける畏れがあるので木ねじで止めます。

 ペーパーヤスリで磨いたら。戸車を木ねじで止めていき、出来上がり。

 こちらの雨戸は、戸車を外すと木部が割れていた。これじゃー開閉でがたつくはずー。ということで、裂け目の中まで接着剤をぐりぐりと流し込む。

 びっちりと詰まったところで、ビニールを当てて、ジグで圧着する。

 一日経ったところで、そろりそろりと戸車をねじ止めする。

 さいごに、サンダーでレール部分を磨き上げ、ろうそくの切れ端ですりすりとロウ付けする。

 これで雨戸の再生が終了。

 ところが、雨戸を入れようとすると、戸車がじゃまして入らない。なかなか簡単にはできないものです。しょーがない、敷居の縁を2ヶ所ノミで削り込む。

 これで、ようやく3枚の雨戸が嵌った。動かしてみると、するすると簡単に滑るように戸袋に入っていく。よしよし。

 同様にして、DKの2面が完了。ことのついでに洋間の雨戸に取り掛かる。こちらは高さが1.8mで多少は軽い。外してみるとここには戸車は使われていなかった。重いはず!

さて、ここからは手慣れたもの。少しだけノミで削り込み、段差を付け。

 レールの高さを確認したら、ねじ止め。2ヶ所つけて完成。

 敷居の方は、同様にしてレールの当る2ヶ所をノミで削り。無事、嵌った。

 修理した昔ながらの杉板雨戸と戸袋。軽くなった雨戸は開けたり閉めたりが楽しい。

 さて、ここらで昔(とはいっても30-40年前のこと)の雨戸の工夫について一筆。

1面に付き3枚ある雨戸のうち、最後の扉=戸袋側には、上下にストッパーが付いています。写真は下側のストッパー。扉の内側についている木の棒がスライドして、敷居の孔に入るようになっています。侵入防止ですな。

 ところで上側はというと。写真はストッパーが解除されている状態。

 ロックするには、木の棒を写真の右方向へスライドさせ。

 するとコマが上へ動くようになり。上へスライドすると。

 ロックされ、重さで落ちてこない作りになっている。

 加工の部分を見ると結構複雑。細かい加工がされている。

 ところで、これはどうやって組立たのだろうか?

しばらく考えてみた。

結果、最後に機構部品を入れ込むのはムリそう。

骨組みを組み立てる時に機構部品も組み込んだのち、最後にカバーとなる杉板合板を釘付けしたのであろう!

 いやー、昔の職人さん(とはいっても昭和)のひと手間の仕事は凄いですね。

ではまた。