棲み家は森の中

富士山山麓の小さな山荘に棲み始めました。深い森の広がる静かな環境で生活をしていると、森の声が聞こえてきます。

洋間の壁に無垢板を張る

 今回は、洋間に戻り壁の断熱と無垢板張りを行います。じつは間仕切り壁が工事の途中でお休み状態だったのですが、先日和紙を引き戸に張ったところ、目立ってきたので俄かにやる気になり最後まで仕上げてしまいました。

 まずは断熱材の施工から。場所はDKとの間仕切り壁で、ここの中段と上段を無垢板張りしていきます。

 まずは桟板を打って行きます。厚みは10㎜で3列に木ねじ止めします。

 つぎに断熱材を寸法にカットして。

 接着剤を塗布したら。

 手のひらで叩いて、嵌め込んでいきます。

 つぎは中段。同じように断熱材をカットし。

 接着剤を塗布してから。

 嵌めていく。

 最後に、小さな隙間も疎かにはしないで、端材をカットして埋めていくと。

 これで出来上がり。

 つぎは無垢の羽目板張りです。

ではまた。

河口湖の春

 久しぶりに天気が良いので河口湖へドライブに行ってきました。

湖畔の道路から見た富士山。

 大石公園の春景色をお届けします。

 桜は咲き始めですね。

 早春の草花たち。

 ハナテラスには小川が流れています。早春の雰囲気です。

 帰り道のさくらの里公園のさくら並木。

 河口湖のさくらは来週ぐらいが見頃でしょうか。山麓は月末くらいかな。

ではまた。

引き戸に和紙を貼る

 今回は和紙を使ったDIYです。何回か障子をDIYしていたので、和紙に興味を持ってはいたのですがなかなか敷居が高かった。というのも、障子紙や襖紙はホームセンターで手に入るのですが一般の和紙というのはなかなか手に入りにくい。

 先日たまたまドライブしていて見つけたのが、身延町の西嶋和紙の里。

身延町西嶋和紙の里

店舗に入ると、和紙を使った小物や照明などが展示されています。奥の方には、ずらりと並んだ和紙の棚があります。

 和紙の百貨店とあるように、全国の産地から和紙を集めて販売しているらしく、たしかに膨大な種類が揃っています。

 これは、なにか作らなければ! とDIY魂に火が付いてしまった。

ということで、買ってきたのが西陣紙。華やかで扉の襖紙に使ってみようと思った次第。和紙の大きさは概ね60㎝✖90㎝。なので3枚をうまく繋いで貼ることになります。

 場所は寝室とDKの間の引き戸。よくある柄の襖紙が使われています。これを京風で豪華な和紙に張り替えます。

 今回使うのは壁紙を貼る道具一式。

 のりは適度な粘度になるように、水で薄めていきます。

 まずは、裏返した和紙に刷毛で塗って行きます。柄が透けているところがのりが塗られているところ。

 3枚の裏面にのりを塗り終えたらしばらく馴染ませます。

 まず一枚目は下の方から。鉛筆のマーカーに端を合わせて、刷毛でしっかりと押さえつけながら固着させていきます。

 一枚目が貼り終わったらこんな感じ。

 同じようにして2枚目を貼ります。一部は重なっています。

 3枚目は上端の境目をしっかりと押さえつけて。

 3枚が貼り終わったところ。

 周りのカットは枠の境目にカッター刃を当てながらスーと切って行く。上手く切れていると剥がれていきます。

 境目は定規を当ててカッターで切り、上の紙だけを剥がしていく。

 柄は合っていないのですが、あまり目立たないよう。

雲のながれに金の霧が舞っている様な景色。

 さて、出来上がりました。

引戸のひと張りなのですが、なんだか部屋が華やかになったような。

 和紙は面白い。いろいろと作りたくなりました。

ではまた。

宙に浮くCDラックを作る

 今回のDIYは”宙に浮く(ように見える)CDラックを作ります。DKにオーデイオセットを置いているのですが、なにせ床面積が狭いために工夫が必要です。スピーカは小型のを壁に取り付けています。

 ところで最近CDが増えてきたのでCDラックを作ることにしました。棚を作っても置き場所がないので、見渡して思いついたのが間仕切り扉の手前、ここに浮かせて固定すれば場所は空いているしジャマにならないし。

 ということで、場所はスピーカーの斜め下。扉が来るところ。鴨居と柱に固定すれば何とかなるさ! CDは軽いし!

 さっそく買ってきたのは、14㎝✖180㎝のパイン材。外枠にします。

 切り口が綺麗になるように、マスキングテープを貼ってからジグソーで切っていきます。

 棚板などは、在庫の木材をカットして、部品が揃ったところ。

 白木で作るので、一応磨いてから。組み立てて行きます。接着剤を付けたら。

 外枠は当て木をしてねじ止め。棚板は化粧釘でねじ止め。

 最後にベルトクランプで直角を出しながら、硬化するまで一日待機。

 あとは裏板を付けて完成。

 さて、取付は木ねじで3か所のみ。特に上側はしっかりと鴨居にねじ止めする。

 使い勝手はと言うと、CDプレーヤの直上で便利。場所も取らないので良いかも。

 このあとTVを持ってきて、それからPCの引き出し(前回の記事)を作ったりして、だんだんと充実してきました。

ではまた。

ステレオラックに引き出しを作る

 山の家のDKには自作のステレオラックにTV(放送は受信しない)を置いています。もともとは脇机だったのを、こちらに持ってきて棚を増設してラックにしていました。このラックにPC用の引き出しを追加で作ることにしました。というのも最近はユーチューブやNHK+などネット経由で音楽や映像を見ることが主になってきているので、このラックにPC用の引き出しを作ると便利で省スペースになると思ったからです。ただ始めるまでには少々時間が掛かりました。引き出しを作るためには、レールとテーブルの設計をうまくしないと動かなくなりそうで。

 ということで、冬は外出もままならないので、DIYとして引き出しを作ることにしました。場所はラックの上方、物入のポケットになっているところ。場所的には丁度良い。

 使うのはスライドレール。ベアリングで軽く出し入れが出来ます。ただ移動量が215㎜と書いてあり、このまま使うとPCの幅には少し足りません。

 そこで解決策として、2重の棚として2段目を滑りで移動させるというもの。うまく動かすために、久しぶりに㎜単位の設計図を書いて作戦タイム。

 さて、加工を始めます。まずは棚板2枚の寸法カットから。

 残りの角材部品と並べて見たところ。手前の板が上の滑り板。

 揃ったところで、ニスで塗装します。

 さて塗装して部品が揃ったところで、ラックの背面の板を外してきて切り欠き加工します。

 元に戻して確認するのは、HDMIのコネクターが通せること。

 さて、作業は組付けに移ります。本体の側面へ、レールの外側の部品を付属のねじで固定していきます。

 両側を取り付けたところで、うち側レールを載せて移動を確認。

 作業台に戻って来て、引き出しの作成に移ります。下の板に上板をのせて、側面押さえの角材を接着材と木ねじで下板に固定していきます。とくいの現物合わせです。

 その次がちょっと厄介で、上板の倒れ防止のため、先ほどの側面押さえの角材に小割材を釘打ちしていきます。このとき適度なスペーサーを挟んでおきます。スムーズに滑らせるためにはここが大事。

 ここまできたら、上板に表板を取り付けます。接着剤をつけたら。

 外から見えるところなので、細工用の木ねじで固定します。

 これで一応、引き出しアセンブリーは完成です。

 滑り具合を確認したら、最後の工程へ。下の板にスライダー部品をねじ止めして。

 本体へもってきて、差し込んで行くと。するすると軽く入って行く。いやー上手く行きました。

 試しにPCを持ってきて、HDMIを繋いで、ユーチューブをみると、ぶじNETにも繋がりました。画面が大きくなって方向によらず良く見える、なによりもステレオなので段違いに音が良くなった。

 最後ちょっとした思い付きで、和紙を貼ってみました。(和紙の話はまた後日に)

 2段の引き出しのおかげで、余裕もあります。

 収まりもPCをたたむと棚の中にきれいに納まります。これは良い!

 今回は久方ぶりの満足のいくDIYとなりました。

ではまた。

氷の造形

 つい先日の13日の早朝に出会った素敵な現象です。前日は寒い雨の日で、夕方からは冷たい雨になり夜にはみぞれ模様となっていました。翌朝、起きてみると晴れ渡っていて良い天気になっていました。とはいっても放射冷却のため非常に寒い朝でした。日差しは暖かいので散歩にでかけたところ。道の途中で出会ったのが写真の様な模様が敷き詰められた道路表面。

 ちょっと近寄って見ると。不規則な形ですがほぼ大きさの揃った氷。なんというのか、切れるともなく繋がっている形状。

 長靴で踏みつけてもビクともしない、硬く固まった氷で、つるつると滑ります。

さらに近寄って拡大すると。

 よく見ると氷の粒が透明です。しっかりと結晶化している。

 いっぽう道路脇に積まれている雪を見ると、端近くには穴ぼこがランダムに空いています。

 拡大するとこんな感じ。

 ここからはこの氷の造形が生まれた背景についての推測。

もともとこの辺りにはうっすらと雪が積もって残っていました。そこに前日の冷たい雨が降り、雪が雨粒によってはじかれ溶かされ、凹凸の模様が出来てきた。その後夜になって温度が低下。しだいに氷となって行き、凹凸の形状が残され、翌朝の早い時間まで残っていた。というもの。

 ところで、この道路に残ったわだちの痕。実はここが一番滑りやすかった。安全だと思ったのですが、一度溶けた雪と雨が薄い塗膜をつくっており、つるつるで滑る滑る、思わず手をついてしまった。結局は氷の模様の上が安全で、恐る恐る通り過ぎたしだい。

 自然の作った氷の造形は、ランダム性と規則性が混在する不思議で魅力的な模様でした。
ではまた。